【リンゴ農家が語る】食べごろに気を付けて！！本当はとっても美味しい王林（おうりん）

今回は青リンゴの王道、王林についてのお話になります。

リンゴを長く栽培している農家としても、王林は食べごろの判断が難しいと感じています。

そんな特徴のある王林だからこそ、果物ファンの皆さんには王林の食べごろを知っていただきたいと思い、今回の記事をまとめさせていただきました！

しっかりと食べごろに収穫した新鮮な王林は、数ある品種の中でもトップクラスの美味しさです。

ぜひこの記事を読んで、食べごろの王林を食べてみてください！

それでは初めに王林の基本的な特徴からお話しさせていただきます。

という方は王林の食べごろ　！重要！まで飛ばしてください。

王林の特徴

王林の親など基本的な情報はこちら（果物ナビ様）

見た目

見た目は鮮やかな緑色です。

そして表面に点のような模様がたくさんあります。

こちらの点も美味しい王林を判別するのに重要な要素の一つとなります！

香り

王林には独特な風味があります。

他の品種とは少し違った香りであり、若いリンゴのような、それでいてあっさりした品のある王林独自の香りです！

味の変化が激しい

こちらが王林一番の特徴であり、消費者の方に誤解を招く一番の原因であると思います。

そして王林はこの特徴による味の変化がかなり激しいので、しっかりと美味しいタイミングを見極めて食べないといけないのです。

事項で詳しくお話しします。

王林の味

本来の味

リンゴは基本的に甘味と酸味があり、品種それぞれ特徴があります。

そして王林はどうなのかといいますと、かなり甘味の主張が激しい品種です。

シナノスイートも同じような特徴がございますがそれぞれ香りが大きく違います。

あっさりとした品のある香り、新鮮なリンゴのシャキシャキとした食感、強い甘味

この三つが王林本来の味なのです！

味の劣化

王林ではない品種のリンゴであっても、未熟、熟しすぎ、新鮮でない、といった状態のものは食べごろと比較すると味は落ちます。

しかし王林は他の品種と比較しても、食べごろでない状態のものは味の劣化が非常に激しいです。

つまり食べごろでない王林は美味しくないです。

やむを得ないことですが、長く陳列されている王林が消費者の方へ渡った場合、
王林＝不味い品種と印象を持たれてしまうのではないかと思います。

具体的にどのように味が変化するのかといいますと、
未熟な王林ははっきり言って、青臭いです。

そして熟しすぎだったり新鮮じゃないといった王林は食感がぼそぼそになり、これまた食味が悪くなります。

王林の食べごろ　！重要！

王林の食べごろを見極める方法として三つを説明させていただきます。

どれか一つで判別するのは難しいので、この三つを意識して総合的に判断していただくと良いかと思います！

色

王林の見た目は緑色だとお話ししましたが、食べごろの王林はほんの少し黄色っぽいです。

逆に深い緑の王林は未熟。
そしてはっきりとした黄色になった王林は熟しすぎです。

下の画像を参考にしてください▼
左から、未熟の王林、美味しい王林、熟しすぎな王林です。

皮の模様

表面にある点のような模様。

これも美味しい王林を見分ける重要な要素の一つになります。

具体的な方法としては、まず王林のおしりの方から良く観察してみてください。

下の画像は、左が未熟な王林、右が美味しい王林ですが、違いがわかるでしょうか？

点がおしりの方まで続いているのが美味しい王林です！

未熟な王林は点が全く無く、つるっとしていますね。

新鮮

こちらが一番重要な要素かもしれません。

王林は味の劣化が激しいので、常温で何日か放置しただけでも食感がかなり悪くなります。

なるべく収穫後すぐを食べるようにし、冷蔵はもちろんのこと、可能な限り早めに食べることをお勧めします！

ただし、一つだけ例外があります。

色と見た目で未熟と判断できる王林に限り、程度にもよりますが常温で放置することで青臭さを抜くことができます。
これを追熟（ついじゅく）と呼びます。

ちなみに冷蔵した場合は常温と比較してゆっくりと追熟します。

果樹農家による王林の美味しい食べ方

ちょっと難しい王林の扱い方がわかってきたでしょうか？

これらの内容をふまえ、リンゴ農家であるりんごぼーやが王林の美味しい食べ方をお話しさせていただきます！（通販など、たくさんの王林が一気に届いた場合）

通販などで農家さんから直接王林を購入すると、一箱１０個以上など一気にたくさん届きますよね？

直接購入している場合、新鮮という条件は満たしていると思いますが、中に入っている王林はそれぞれ多少なりとも味の優劣があります。

なので次のような方法で食べる順番を意識することで、王林を美味しく食べれるのではないかと思います！▼

1. 食べごろの王林から見極めて食べる。
2. 残った王林は冷蔵。（冷蔵で徐々に追熟させる）
3. 未熟な王林は最後に食べる。

この記事を参考にしてぜひ美味しい王林を見つけてくださいね！

りんごぼーやでした！

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