くるみ農家がくるみついて語るシリーズ
うまい…国産殻付きくるみ 前々回の記事
生くるみってどんなくるみ?? 前の記事
くるみが皆さんの元へ届くまで この記事
はじめに
果物ファンの皆さんこんにちは!信州東御、代々続く農家の跡取り息子りんごぼーやです。
今回はくるみが皆さんの元へ届くまでの過程をお話しさせていただきます。
大まかに言いますと、くるみの収穫から発送までの過程についてのお話です。
まずはくるみの収穫から、
くるみはほかの果樹とは全く違った収穫方法です!
くるみの収穫
くるみの一番大変な作業が収穫です。
とにかく数がたくさんあるので収穫に手間がかかるのです。
くるみの木は高いもので10m以上ありますので、リンゴやモモのように一つ一つ手で収穫することはできませんし、そもそも数が多すぎるので手での収穫は不可能です。
10m以上って!ちょっとしたビルじゃん!
もし手で収穫するなら高所作業車が必要だと思うよ
ではどうやって収穫しているのかといいますと、
ながーい棒を使ってくるみの枝をたたき、衝撃によって落してから収穫します。
かなりワイルドな収穫方法です!
そして一通り落とし終わったくるみがこちら▼
ごっちゃごちゃ。
枝をたたいた際の衝撃で一緒に落ちた枝や枯れ葉、
緑の果肉付きくるみ、
果肉から自然に出た裸のくるみ、
虫食いの黒ずんだくるみ、etc.
これを全部仕訳けながらただひたすら拾っていきます。
果肉付きくるみはくるみの特徴のブログで説明した通り、
手ですべて剥いてくるみの種の部分と果肉の部分を分離させながら拾っていきます。
全行程終わるまでにはかなりの体力と根気が必要になります。
くるみ干し
収穫が終わったくるみはすべて水洗いします。
くるみはとにかく大量なので洗うのにもかなりの労力が必要です。
収穫の際についた泥や、はがれ切らなかったくるみの果肉も洗うことできれいになります。
洗ったくるみは天日干しによって乾燥させます。
手作りのくるみ干し場に、よしずを敷いた上にくるみを並べて乾かします。
りんごぼーやの農園のある東御市は、くるみの乾燥にも適した地域なのでとてもよく乾きます。
二週間ほどよーく乾燥させて、後は皆様のもとへ!
乾くにつれ渋みがどんどん抜けていき、香ばしくてうまい乾燥くるみが出来上がります。
大量のくるみが干されて並んだ様子は圧巻です!▼
夕日を夕日をバックにいい感じの一枚。▼
ここで少しだけ東御市の気候についてのお話をさせていただきます。
東御市はいくつか特徴的な気候条件がある地域です。
年間降水量の少なさが全国トップクラス
比例して年間日照量も全国トップクラス
さらには南傾斜の立地
昼夜の寒暖の差が非常に激しい
くるみの生育と乾燥にこれほど適した地域はありません。
東御市の気候条件は、果物が美味しくなる条件にピッタリ!
今回は東御市についての記事ではありませんので詳しくはまた別の記事で詳しくお話しさせていただきたいと思います。
まとめ
前々回の記事うまい…国産殻付きくるみ
前回の記事生くるみってどんなくるみ??
今回の記事くるみが皆さんの元へ届くまで
ここまでくるみに関する記事をいくつか書かせていただきました。
沢山の果物を栽培しているりんごぼーやですが、国産くるみはほかの果物にはない特別な魅力がある植物だと感じています。
ですがとても希少なため、なかなかくるみを知る機会というのは少ないのではないでしょうか?
沢山の方にくるみの魅力を伝えられるよう、なるべく分かりやすいよう専門用語など使用せずにお話しさせていただきました。
くるみ農家として知っている範囲ではありますが、くるみについて多くをお話しすることができたのではないかと思います。
このブログを機に国産くるみについて知っていただき、興味を持っていただけたら幸せです。
普段農業に携わることのない方、消費者の方へ向け、これからも果物や植物といった自然の魅力を伝えるよう頑張って記事を書いていきます!
りんごぼーやでした!
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